臨床心理士

臨床心理士は、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会が実施する試験に合格し、認定を受けることで取得できる資格です。認定試験を受けるためには、指定された大学院で、所定の単位・実習を修め、修士課程を修了する必要があります。また、資格取得後も5年毎に更新が必要であり、日々の研鑽が必須とされています。

臨床心理士は、医療、教育、福祉、司法、産業等の様々な分野で、心理検査、心理面接、地域援助・コンサルテーション、研究の業務に携わっています。民間資格ではありますが、文部科学省が実施するスクールカウンセラーの任用資格ともなっている等、心理専門職としての実績は大きいと考えられます。

 

昨今では企業内相談室等、産業分野でも多くの臨床心理士が産業保健スタッフとして活躍しています。メンタルヘルス研修、メンタル不調の早期発見やその対応、休職者や復職者の心理的ケア等、従業員のメンタルヘルスに関する様々な予防的支援に加え、職業生活上の悩みに関する心理面接の実施や職場内でのコンサルテーション等の心理的援助を行っています。

臨床心理士を直接雇用するのではなく、EAP機関と契約し、そのサポートを受ける企業も増えています。コスト面だけでなく、事業場内産業保健スタッフより事業場外産業保健スタッフの方が独立性、秘匿性が高く、従業員が利用しやすいというメリットがあると考えられています。

 

参考:

公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会ホームページ

http://fjcbcp.or.jp/

 

筆者:

相談センター 臨床心理士・産業カウンセラー

 

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