12月はハラスメント撲滅月間 ~忙しい時期こそ、“無自覚ハラスメント”を見直すタイミング~

 

早いもので今年もあと6週間でクリスマス。そして、7週間で大みそかを迎えます。
12月はハラスメント撲滅月間です。
年末は何かと忙しい時期だからこそ、早めに防止のための取り組みを考えてみませんか?

 

ハラスメントの背景には、無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)が潜んでいることも少なくありません。
アンコンシャス・バイアスとは過去の経験や価値観から無意識に抱く「こうあるべきだ」という思い込みや偏見の事です。

 

例えば、「自分は正しい」という思い込みや、自己保身の意識が強くなると、意図せず相手を傷つける言動につながりかねません。

 

新入社員に関するアンコンシャス・バイアスの具体例には、
「若くて経験が浅いからリーダーシップが足りないだろう」と決めつける(評価)、
「雑用は若手の仕事」と思い込む(人材配置)、
「定時で帰る新入社員はやる気がない」と判断する(評価)
などがあります。

 

また、「有名大学の出身だから優秀に違いない」と学歴だけで判断する(採用)、
「この仕事は女性には向いていない」と決めつける(人材配置)といった、
性別や年齢、学歴などに対する先入観も挙げられます。

 

来る新年度も全ての従業員が気持ち良く働く為に、少し余裕がある11月に少し立ち止まって考えてみましょう!

 

 

☆ハラスメント対策が必要な理由☆

ハラスメント対策は、法的義務や従業員の心身の健康保護、生産性の維持・向上、企業イメージの保持、人材流出の防止など、多岐にわたる経営課題に直結しています。
ハラスメントを放置すると、法的措置のリスクや、従業員の士気低下、離職者の増加によるコスト増など、企業に甚大なダメージを与えかねません。

 

■アンコンシャス・バイアス  無自覚ハラスメント4選

•無自覚な決めつけや押し付け:
「育児(介護)をしているから、出張は難しいだろう」
「奥さんが時短勤務をしているようだし、彼は育児より仕事を重視しているはずだ」
といった無意識の思い込みは、相手の可能性を狭め、不快感や疎外感を与えます。

 

•相手の能力の過小評価:
偏った判断基準から「この人にはできるわけがない」と決めつけ、必要な育成機会を与えなかったり、過度に干渉したりする言動は、パワハラにつながる可能性があります。

 

•コミュニケーションの歪み:
自分の価値観や常識が絶対的に正しいと思い込むと、相手の多様な価値観を排除したり、相手の反発を招くような一方的な言い方になったりして、人間関係の悪化やハラスメントを引き起こします。

 

•意図しない加害行為:
本人に悪意がなくても、相手が不快に感じたり、差別されていると感じたりすれば、それはハラスメントとして受け取られます。
アンコンシャス・バイアスに基づく発言は、この「無自覚なハラスメント」の大きな原因となります。

 

また、こうした無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)は、他者に対してだけでなく、自分自身にも向けられることがあります。

たとえば、
「私はマネジメント経験が豊富だからハラスメントは起こさない」
「先日のケアレスミスによって、上司からの評価が下がったに違いない」
といった思い込みも、自己に向けたアンコンシャス・バイアスの一例です。

自分を過信したり、逆に過小評価したりすることで、柔軟な判断や冷静な対応が難しくなることがあります。
他者へのまなざしと同じように、“自分への思い込み”にも気づくことが、ハラスメント防止の第一歩と言えるでしょう。

 

パソナセーフティネットの研修サービスでは、アンコンシャス・バイアス等の要素を取り入れたハラスメント研修の実施も可能です。
是非お気軽にお問合せください!

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