HRコラム

こころとからだの健康

新型コロナウイルス感染症と体調管理

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新型コロナ感染症の感染拡大に伴い、それまで耳にすることがなかった「重症化リスク」という言葉がメディアでも多く取り上げられるようになりました。

“テレワーク”の陰でメタボ診断が“倍増”

医療法人社団同友会春日クリニック(東京・文京区)の「新型コロナウイルス流行による受診者の生活習慣と健康状態への影響」の国内最大規模の調査によると、メタボと診断された人の数は、「コロナ前」の2017年度から2018年度にかけて、2018年度から2019年度にかけての増加率が男女ともに5.8~8.6パーセントだったのに対し、「コロナ後」の2019年度から2020年度にかけては男性13.0%、女性17.3%とほぼ倍増していたことが分かりました。

肥満のヒトが新型コロナウイルスに感染すると、重症化しやすいといわれており、とくに内臓脂肪が増えると、炎症が起こりやすく、「免疫の暴走」いわゆるサイトカインストームが起こりやすくなると注意を呼び掛けています。

糖尿病の有病率、予備軍は合わせて2000万人

また、厚生労働省「新型コロナウイルス感染陽性者の 重症化リスク因子への対応等」によると、致死率の上位は、慢性腎臓病、免疫抑制、慢性閉そく性肺疾患、に次いで、糖尿病が挙げられています。

糖尿病は日本において国民病と呼ばれるほど罹患者が多く、「糖尿病が強く疑われる者」は約1,000 万人と推計され、「糖尿病の可能性を否定できない者」も約1,000 万人と推計されており、有病者、予備軍と併せると2000万人と驚くべき数字になっており、重症化を防ぐためにはセルフコントロールが必要です。(厚労省 平成28年「国民健康・栄養調査」)

また、同様の調査によると、高血圧罹患者数は、993万7,000人おられます。

入院治療、集中治療リスクが高まるのは

北里大学の研究グループは、米国での新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の大規模電子診療データを解析し、その結果、「高齢」「男性」「2型糖尿病」「肥満」といった要因が重複するほど、入院治療や集中治療となる危険性が高まることが明らかにしています。

(出典:北里大学 2021)

重症化を防ぐヒント

北里大学薬学部 安藤 航助教、堀井 剛史助教、北里大学メディカルセンター研究部門 植松崇 之室長補佐らの研究グループは、
『今回の大規模データの解析結果は、糖尿病をコントロールし、肥満を解消するなど、複数のリスク因子を回避することで、COVID-19 の重症化を防ぐことができる可能性を示唆しています。生活習慣病への意識を高めることや、危険性の高い患者に対して感染予防の重要性や理解 を促すことで、感染後の重篤化や医療体制の負荷軽減に繋がることが期待されます。』
としています。

こうした様々な情報は、上記の項目に当てはまる人や当てはまるご家族をもつ人に対し「感染したらどうなってしまうのか」「感染が怖い」などの感染不安や心理ストレスとなったかもしれません。
新型コロナウイルス感染症は、多くの人に“健康”について、改めて考え、見直されるきっかけになったのではないでしょうか。

弊社、相談室でも、
✓在宅勤務の導入で出勤時間の削減となり、空いた時間を健康管理に当てている
✓ 改めて企業内保健師に生活習慣の見直しを相談した
✓ ヘルスリテラシーを高め、自らの体調を管理するようになった
✓ ダイエットを開始した
✓ 間食を控えている
✓ 健診を受け保健指導をした
✓ 禁煙した
などの声が聞かれました。

プラス10で健康寿命を伸ばそう

生活習慣病への意識を高めることは、新型コロナウイルス感染症の重症化を予防するだけではなく、他の疾患への予防や健康寿命を延ばす大切な取り組みです。

そこで、ここからは、厚生労働省が推奨している取り組みについてご紹介したいと思います。

 

+10で健康寿命を伸ばしましょう!

身体活動が不足しているために、日本で年間52,500人もの方々が亡くなっているというショッキングな研究結果が報告されています。

からだを動かすことは、軽い気分障害の予防・解消に有効です。ストレス社会では、こころにも+10(プラス10)が必要です。
からだを動かすことは、脳内神経伝達物質の働きを整えます。軽いストレッチをしたり、仲間や家族と買い物やお出かけをして+10するだけで、リラックス効果を得られます。+10は快眠にもつながるので、心身をよく休ませることができます。+10で、ぜひこころとからだのメンテナンスをなさってください。

安全に運動を行うための留意点
誤ったやり方でからだを動かすと思わぬ事故やけがにつながるので、注意が必要です。
以下のポイントを参考になさってください。

☑からだを動かす時間は少しずつ増やしていく
☑体調が悪いときは無理をしない
☑病気や痛みのある場合は、医師や健康運動指導士などの専門家に相談を

参考:「スマートライフ プロジェクト」

弊社の相談室には、カウンセラーだけではなく、保健師、看護士、栄養師もご相談をお受けしています。
「健診結果が悪かった。」「健康管理を見直したい」などはもちろん、ヘルスリテラシ―を高めるきっかけとして、ご相談を頂ければと思います。

 

 

参考:「新型コロナウイルス感染陽性者の 重症化リスク因子への対応等」
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000823697.pdf
「COVID-19の致命率と重症化リスク因子について」
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000662183.pdf
北里大学薬学部 臨床薬学研究・教育センター
Impact of overlapping risks of type 2 diabetes and obesity on coronavirus disease severity in the United States(Scientific Reports 2021年9月9日)
厚生労働省「健康寿命をのばそう スマートライフ プロジェクト」
https://www.smartlife.mhlw.go.jp/event/disease/exercise/

 

 

筆者:産業カウンセラー
2021/11

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