HRコラム

こころとからだの健康

「女性活躍」Part1 ~女性の健康~

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「女性には生理があるのをご存じですか?」と問うと、多くの方は、「当然、知っている」と答えられるでしょう。
けれども、「知っている」と答えた方の中に、しっかり説明ができる方や生理が及ぼす影響について理解しておられる方はどのくらいおられるでしょうか。

現代の女性は、初経から閉経まで、妊娠を経験しないと生涯で500回もの月経を経験します。
この月経回数は、子どもを産むのが当たり前だった昔(江戸時代の出産平均は5人)と比べ、10倍近く増えているのです。昔の女性は初経が15歳くらいと遅く、また出産を繰り返したため月経回数は50回から100回で生涯を終えました。

一方で現代の女性は、初経が早く妊娠、出産の回数が減ったことで、400回から500回という多くの月経を経験することになりました。
月経が起きるということは排卵をしているということですから、当然、卵巣には大きな負担になり、卵巣がんのリスクが高まります。また、生理回数が多くなることで、生理痛やPMS(月経前症候群)、貧血や子宮内膜症などの病気の増加に深く関係しているといわれています。

財団法人女性労働協会「働く女性の身体と心を考える 委員会」調査研究によると、月経痛については、かなりひどい者(2.8%)と薬を服用しなければならないほどひどい者(25.8%) を合わせると30%近くになり、女性にとって月経痛は大きい問題であることが示されました。年齢別にみると特に若い年齢層でその傾向が強いことが分かりました。

ストレスが強い環境下では中枢神経系を介して月経不順となることは良く知られており、今回の「働く女性の身体と心を考える 委員会」調査でも、月経不順の一因としてストレスが関与することが示唆されています。また、ストレスは子宮を収縮させ、月経痛を増加させるものと推測される。とあります。
性の話題は、偏見や相手の価値観により受け止め方や対応が大きく変わるため、月経痛やPMS等の症状を抱えながら、誰にも相談ができずに就業を続けている女性も多く存在しています。

経済産業省の調査では、女性従業員の約5割が女性特有の健康課題により「勤務先で困った経験がある」、また、女性従業員の約4割が女性特有の健康課題などにより「職場で何かをあきらめなくてはならないと感じた経験がある」と回答しています。
また、働く女性を対象にした調査では、月経に伴う症状や疾病、更年期症状や障害によって仕事の能率に影響があると女性が回答する一方、ヘルスリテラシーが高いほうが月経や更年期にまつわる不調の際に仕事のパフォーマンスが下がる割合が低いことも報告されています。(働く女性のための応援サイト)

現在の日本においては、少子高齢化が進み、労働人口の減少により、人材確保が企業にとり大きな課題となっています。
この問題の解決のため、女性、シニア世代、外国人といった多様な人材を確保することが求められるようになり、国は「女性活躍推進法」等の一部を改正し令和元年6月5日に公布しました。
「改正女性活躍推進法」では、一般事業主行動計画の策定が、令和4年4月1日から、101人以上300人以下の企業にも 策定・届出と情報公表が義務化されます。
女性の社会進出が進み、労働力人口に占める女性の割合は現在4割を超えるようになりました。
これまで労働割合の高かった男性を基本として考えられてきた「健康支援対策」は、働く女性が増加したことで、女性の健康課題を考える時期にきているのではと思います。女性の活躍が一層期待される今、女性従業員の健康支援は企業にとり、生産性の向上、優秀な人材確保などにおいて重要な課題になります。

「女性の健康支援のメリットについて、健康課題の有無にかかわらず、女性が妊娠・出産、育児などライフイベントを通じて働き続け、その能力を発揮するためにも女性の健康支援が大切です。「健康に自信がある女性ほど長く働き続ける自信がある」、「健康に自信がある女性ほど離職検討の経験が少ない」といった調査結果もあり※4、健康を支援することで、女性の離職を防ぎ、仕事に対する自信やモチベーションを高める効果が期待されます。」(働く女性の応援サイトより)

4 出典「働く女性の健康と仕事の実態調査2019」日経BP総研メディカル・ヘルスラボ/一般社団法人ラブテ

弊社相談室に寄せられる相談でも、これまで、女性特有の健康課題により自分が望むキャリアを諦めざるを得なかったり、治療と仕事の両立、家庭や育児と仕事の両立に悩む方がおられました。
残念ながら離職を選択された方の中には、家族や職場の理解や配慮、サポートがあれば、違った結果になった方がおられたかもしれません。
離職は本人だけではなく企業にとっても大きな損失に繋がります。女性を採用する企業は、女性特有の健康課題による職場への影響を知った上で、健康支援に取り組みましょう。

セーフティネットは働く女性を応援しています。
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筆者:産業カウンセラー 2022/3

 

参考:
財団法人女性労働協会「働く女性の身体と心を考える 委員会」調査
https://www.bosei-navi.mhlw.go.jp/common/pdf/0_5_3.pdf
(働く女性のための応援サイト 厚生労働省委託事業)
https://joseishugyo.mhlw.go.jp/health/business-reason.html
「働く女性の健康推進」に関する実態調査
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/downloadfiles/H29kenkoujumyou-report-houkokusho-josei.pdf

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