HRコラム

両立支援

「女性活躍」Part2 ~子育て世代のキャリア~

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皆さまの会社には、子育て中の女性社員はおられるでしょうか。

21世紀職業財団の「子どものいるミレニアル世代夫婦のキャリア意識に関する調査研究(2022年)」調査では、子育て中の女性が抱える課題点について、2つの項目を挙げています。
※ミレニアル世代を調査時26~40歳(1980年~1995年生まれ)

課題
・就業継続はできても、出産や育児を機にキャリアが停滞してしまい、思うように活躍できない、いわゆるマミートラックの問題(キャリアロス)
・日本の男性は、海外に比べ、家事・育児参加時間が極めて短く、育児休業取得率は、依然として低い。(プライベートロス:家庭から得られる幸福のロス)

 

今回のコラムでは、21世紀職業財団が実施した意識調査を皆さまと共有し、公表された「提言」と一緒に考えていきたいと思います。

マミートラックについて

調査結果によると、
・「難易度や責任の度合いが低く、キャリアの展望もない」=「マミートラック」に該当する女性の割合は、女性全体で46.6%、総合職で約4割
・第一子出産後に仕事に復帰した際に「マミートラック」に入ったと感じかつ現在も「マミートラック」にいると回答した女性は7割で、一旦、「マミートラック」に入るとなかなかそこから脱出するのは容易ではない。
・他方、第一子出産後に復帰した時に「仕事の難易度や責任の度合いが妊娠・出産前とあまり変わらず、キャリアの展望もあった」と回答した女性では、その8割が現在もそのままキャリア展望を持っている。
・第一子出産後に仕事に復帰した際、仕事の難易度や責任の度合い、キャリアの展望を 低下・縮小させないことが、その後の女性のキャリア形成には極めて重要。

提言:マミートラックから脱出させる取組みの推進
マミートラック脱出の契機
①上司のキャリアに関する前向きな支援、
②柔軟な働き方の実現、
③妻の負担が大きくなりがちな家事・育児の分担を夫婦で見直すこと

アンコンシャス・バイアス

上司が、子育て女性へのアンコンシャス・バイアスを持たず能力や要望に応じてキャリア形成を大切にすることは重要なポイントであり、夫に働きかけ、育児分担をどのように工夫するかもキャリア継続には大切なことが分かります。

夫と育児分担するためには、夫の就業環境もポイントとなります。夫は育児や家事に参加したいと考えていても、上司の意識や職場環境によっては叶わないことがあるからです。
今回の調査では、「男性であれば残業をして当然」という上司のアンコンシャス・バイアスが子育て男性へも大きな影響を及ぼすことが明らかになりました。

Q.あなたの上司は、子供がいる男性に、躊躇いなく残業が必要な仕事や急な残業を命じていると思いますか?

調査結果:【男性】子どもがいる男性への上司の残業命令別 現在の本人の働き方

・上司が急な残業を躊躇なく命じると思うと回答した男性は、残業時間が長い傾向があり、 「そう思う」人の18.4%が毎日4、5時間、32.1%が毎日2、3時間の残業をしている。

急な残業指示、日常的な残業があると、保育園の送り迎えや家事分担は、当然難しくなります。子育て女性が安心して就業を継続するためには、夫の職場環境、上司の理解が要になりことが言えるのではないでしょうか。

働く女性に対しては、様々なアンコンシャス・バイアスがはたらき、周囲や上司の態度や言動で、女性を居心地悪くしていることがあります。働き方にも多様性を求められる社会の中で、アンコンシャス・バイアスを修正していく教育が求められます。

提言:アンコンシャス・バイアスを認識するための研修の実施
管理職にアンコンシャス・バイアスがあると、部下の性別や子どもの有無で仕事の与え方や育 成期待などが異なり、部下の能力を十分に引き出すことや、能力開発ができていない

夫婦の役割分担について

今回の調査では、夫が保育園のお迎えをすることは女性のキャリア意識へもプラスをもたらすことが分かりました。

・配偶者(夫)が子どもの保育園や幼稚園の「お迎え」を週1回以上している場合、全くしていない場合に比べ、女性がキャリアアップできていると思う割合が高い
・女性が週1回でも子育ての心配をせずに、働くことができると、妻のキャリア形成に好影響があることが示唆される

厚生労働省は、男女とも仕事と育児を両立できるように、産後パパ育休制度(出生時育児休業制度) の創設や雇用環境整備、個別周知・意向確認の措置の義務化などの改正を行いました。令和4年4月1日から段階的に施行になります。
この改正により、令和4年10月からは、・産後パパ育休(出生時育児休業)が創設され、育児休業の分割取得が可能になります。

提言:夫婦で望ましい制度利用のあり方を 選択する
●女性だけが育児休業を取ると夫婦の役割分担を強める
女性だけが育児休業を取得したことで夫婦の役割分担が固定化し、育休や短時間勤務 制度の長期間の利用などで妻の側のみにキャリアロスが生じ、その結果、夫婦間の昇進・ 昇格や給与に差をもたらし、夫婦の役割分担を強めてしまうことがある
●夫婦にとって望ましい制度利用の選択を!
女性のみが育児休業や短時間勤務制度を利用するのではなく、夫婦が半年ずつ交互に 取得すること等の方法を視野に入れて、中長期的な観点から、どのような形が夫婦のウェ ルビーイングの実現にとって最も望ましいかを考えて選択することが大切

男性の育児休業

育児休業の取得についての調査によると、

・育児休業を取得した男性では、 デュアルキャリアカップル(夫婦が互いにキャリアアップをめざしていく)を志向する人の割合が高いという結果になりました。

提言:夫婦間で家事・育児の分担を柔軟にできるように、毎日の定時退社は難しくても、定時で退社する日を夫婦で交互に設け、夫婦ともにメリハリのきいた働き方が実現できるような職 場の働き方改革が望まれる

 

女性では、出産後に「残業からほぼ毎日定時帰りにした人」が約半数と、働き方を変えてしまう人もおられます。互いにどのようにキャリア形成をしていくかをよく夫婦で話し合うことが大切です。
また、子育てがどちらかの負担に偏るなど、アンバランスが生じ、プライベートロスにおちいることがないよう、家事や育児の負担については、様々なサポートや工夫、時短勤務、公的制度など活用しましょう。

 

筆者:産業カウンセラー 公認心理師

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