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職場のコミュニケーション ~自己紹介のコツ~

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春は出会いの季節です。
部署異動、新人の配属など、あたらしい出会いはありますか?


ビジネスシーンにおいても、プライベートでも、自己紹介を求められる場面は、春は増加するのでは?と思います。
そこで今回は、「自己紹介」についてお伝えしたいと思います。

1.第一印象を大切に
場面やお相手に関わらず、第一印象は大切です。
「メラビアンの法則」によると、人は語られる内容より、見た目の第一印象、語り口調が印象に残ると言われています。
服装はTPOに添い、清潔なものを着用しましょう。
たとえ緊張していてもまっすぐ前を向き、皆に届くトーンで心がけ、落ち着いて話すことで、聞く側に安心感を与えます。

2.名前を覚えてもらえる工夫を入れてみる
名前を覚えてもらうことは、今後の関係性の構築には大切な要素です。
例えば、
「ヤマグチ コウジです。山口県のヤマグチで、コウジのコウは田んぼを耕すのコウですが、野菜作りは趣味ではありません。次男なので漢数字の二がついて耕二です。」
「オオノ ユキコと申します。雪のような白い肌の女の子になるようにと母親がつけてくれたのですが、サーフィンに興じご覧の通りのクロコになってしまいました。」
など、ちょっとしたエピソード、名前の由来などを足してみるのもお勧めです。

3.自己アピールは、ユーモアを交える工夫を
自己開示ができると聞く側に親近感が湧くものです。
小さな失敗談や意外性の感じられる短いエピソードなどを捜してみましょう。

例えば、趣味の話
「映画鑑賞が趣味で、先週末も映画館でロードショーを観てきました。普段は体育系ですが、ちょっと暗めの北欧映画が好きでハマってます。」
「趣味は読書で、本が大好きです。ネット購入より本屋に行くのが好きなのですが、どういう訳か本屋に入り本の匂いを嗅ぐとトイレに行きたくなるので困ってます。」
「アクセサリー好きが講じて自分でも作るようになりました。最近はイヤリングにハマり10個も制作したところ、子供に『ママの耳は二つしかないのに、そんなにたくさんどうするの?』と言われてしまいました。」

年齢ネタで例えると
「干支は申年で、3巡目を通過したところです。」
「そろそろ大台になりますが、何歳代の大台かはご想像にお任せします」

出身地ネタで例えると
「名古屋出身です。エビフリャーは甲殻類アレルギーで残念ながら食べられないのですが、美味しいお店の紹介はできます。名古屋に行かれる際には、お声かけください!」
「冬になると2階が玄関になる、豪雪地帯の青森県の出身です。雪の歩き方を知りたいときにはいつでもレクチャーさせていただきます。」

など、地元あるあるを盛り込んだり、名所旧跡の話題も印象に残ります。

4.ビジネスシーンのポイント
ビジネスシーンでは、これまで培ってきた仕事の強みも入れるなど、シーンに応じた引き出しを持つことも大切です。今までの職歴や今後の仕事に対するモチベーションなどを短くまとめて伝えることも大切です。
「人が好きで、営業職を希望しました。相手のニーズを探り、提案をしてくことにモチベーションを感じています。」
など、ポジティブなコメントを付け加えるようにします。

5.言葉に詰まったり、準備したエピソードを忘れてしまったら
緊張は誰にでもあることです。自分より前の人が同じようなエピソードを話し、話題がなくなってしまうことだってあるかも知れません。
そんな時には、慌てずに自分の感情や状態を素直にありのまま自己開示してしましょう。
「準備してきたネタが緊張で、全部吹っ飛んでしまいました。M-1の決勝戦に残った漫才師の気分です。決勝戦でも戦えるよう、徐々に慣れていきますのでよろしくお願いします。」
「話すのはあまり得意ではないのですが、人の話を聞くのは得意です。皆さんのお話を興味深く聞きました。ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。」
など、ネガティブをポジティブにリフレーミングして話してみましょう。

6.事前準備をしておきましょう。
人前で話すことを「苦手」「不得意」と決めつけて、可能性を狭めてしまわないこと。日頃から自分の強みを書き出してみましょう。
強みがすぐに浮かばないときには、周囲の人に、自分の「よいところ」を訊ねてみるのも意外な一面に気が付くかもしれません。
「失敗談」も立派なエピソードです。ユーモアに変換し、自己開示してみましょう。

 

筆者:産業カウンセラー 公認心理士
2022/04

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