こころとからだの健康

メンタルヘルス ご家族からの相談 Part4 ~子育ての相談~

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弊社相談センターは、どのようなご相談でもお受けできる「何でも相談」として窓口を開設して参りました。会員企業様の従業員様はもとより、配偶者、お子様、親御さま方からのご相談も多く寄せられています。

そこで今回はご家族からのご相談の中から一部代表的なご相談(加工済み)を皆さまと共有させていただきます。

相談者Aさん 40代 女性

長男(小学校4年生)の相談です。
以前から落ち着きがなく、忘れ物が多いことは指摘されていたのですが、担任から「同級生に怪我をさせた」と連絡が入り、急遽、仕事を早退して学校に駆け付けた。
相手のお子さんは腕の骨を折る怪我だった。動転してしまい、息子から事情を聴く前に強く叱責してしまった。
息子は自宅に戻っても自室に引き籠り口をきいてくれないので、詳しい事情が分からない。相手のお子さんのご自宅に謝罪に行くべきか、治療費のことや今後のことをどうしたらいいのか色々なことが頭に次々浮かんでしまい落ち着けない。

カウンセラー

担任からの一報を受け動転された様子が伝わってまいります。第一報で味わったショックな気持ちを受け止めながらお聴きしました。
時間が経つうちに、息子さんの言い分を聞いてあげられなかった自責の念も芽生えられたようです。先生の説明では、怪我をした児童が「わざとされたのではない」「イジメや乱暴されたのではない」と自宅に戻ってから親御さんに話したと連絡をくれたそうです。また、骨折したものの大事には至らないとのこと。
とは言え、Aさんとしては、謝罪をした方が良いのか、治療費はどうしたらいいのか、心配がつきません。

通常、学校は保険に加入しているため、治療費については担任にご相談いただくようお伝えしました。
ケガを負わせた息子さん本人も救急車が来たことや事の大きさに動転していることは十分に考えられます。息子さんの気持ちも一緒に考えました。

謝罪については、「直接、息子を連れて謝りに伺いたい」というAさんのお気持ちを受け止め、自宅訪問の際には先生の了解を得て住所を教えていただく必要があることをお伝えしました。ワザとではないにせよ、力加減でこのようなことが起きるということや責任を認識することを学んで欲しいという相談者の思いがあるようです。

相談者Aさん:
自分も驚いてしまったことを正直に息子に伝えます。
息子は部屋で泣いていたようでした。お友達が大丈夫であったこと、一緒にお見舞いに行くことなどをきちんと話そうと思います。
幸い大事に至らなかったものの、こうした事故は起きるのだなと改めて実感しました。明日一番に担任に連絡を取り、治療費やお見舞いについて相談してみます。話しているうちに整理がつきました。

上記以外にも、相談室には、
「子供が粉ミルクに変えた途端、嫌がって飲んでくれない」
「夜泣きがひどく寝不足が続いて辛い」
「待ち望んでようやく授かった子どもなのに、可愛いと思えない私は変ですか?」
など子育てに悩む親御さんからのご相談。

「妻と会話が無くなり、何のために一緒にいるのか分からない。自分は必要とされていない気がして寂しい」
「夫の借財が発覚した。何に使ってしまったのか言ってくれない。夫への信頼を失いそうで、今後どうしたらいいのか分からない。知る方法はありますか?」
などご夫婦のご相談

「妻の母親と同居しています。最近関係がギクシャクしています。残業などがある日に帰宅時間についてあれこれ言われることが嫌で堪らずストレスになっています」
「夫の実家から毎週末、顔を見せるように言われる。これっておかしくないですか?」
など、家族間のご相談。

実に様々な問題に直面しておられることが伝わって参ります。

驚いたとき、ショックな出来事に遭遇したとき、一人で悶々と考えて袋小路に嵌ってしまったとき、感情を声に出して人に聴いて貰うことで落ち着きを取り戻したり、冷静な視点に切り替わり問題を俯瞰で見ることができる様になったり、解決へのヒントを得られることがあります。

相談室のカウンセラーは、様々なご相談に対応している専門家です。
一人で悩まず相談センターをご活用ください。

 

筆者:産業カウンセラー 公認心理士

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