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悪い口癖、良い口癖とは?口癖を見直してコミュニケーションを向上!

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普段何気なく口にする「クセことば」
実は自分にも相手にも影響を与えてしまうことがあります。やめたい口癖、続けたい口癖について考えてみました。

「今すぐやめたい」こんな口癖ありませんか?

自分では意識せずに口にしている言葉はありませんか?
口癖は、案外自分では気づかないこともありますから、周囲の人に「私の口癖はあるかな?」「よく使う言葉ってなんだろう」と訊いてみましょう。

「要するに」「要は」「つまり」「っていうか」
自分の意見に自信があり、自説を誇示したい心理が根底にあります。
この言葉を多用する人は、自己主張が強く、場を仕切りたがったり、自我が強く自分の意見に固執したりする傾向がある一方で、他者の評価も気にします。リーダータイプには比較的多い傾向があり、他人に対して助言することや、理屈を好みます。

せっかちで他人が話しているときに最後まで聞かずに相手の話を遮り、「要するに、、、でしょ?」と勝手に会話をまとめてしまうこともあります。会話泥棒をされた相手は不快感を覚えたり、上から目線な態度と受け止めてしまうことがありますので要注意です。
止めたい口癖の一つと言えます。

「普通は、、、だ」「○○は常識でしょ」「絶対」
「それって普通でしょ」や「それは常識だ」「絶対そうだ」などは、断定して決めつける言葉です。自分の考え方が標準だという思い込みがあります。
自分は間違っていないと賛同を証明するための言葉であり、周囲の人の意見に耳を貸さない思考の狭さがあります。

無意識の価値観(アンコンシャスバイアス)であり、「自分の常識はみんなの常識」といった決めつけがあり、他者の意見を受け入れない自己中心性の高い言葉と言えます。
この言葉を使用すると相手は自分の考えを自由に話すことができずになってしまいます。

使う時には「自分は○○は常識だと思うけれど、あなたの考えはどうかな?」など、相手が自分の意見や考えを語れるチャンスを作りましょう。

「まあ」
「まあ、そうだよね」など「まあ」を頻繁に使用する人は、自分の意見に自信がなかったり、曖昧にしておきたい心理が働いています。

「まぁいいかもね」「まあまあだね」は相手の意見に心底納得していなかったり、争いごとを避けたいために、消極的な肯定でその場を収めたいという気持ちが働いていると言えます。

「だから」「だったら」「でも」「だけど」「どうせ」「だって」の「D」言葉
これらのD言葉は乱用するとネガティブな印象を相手に与えてしまいます。

自分の意見を押し通そうとする高圧的な言葉の「だから」「だったら」
相手の意見を否定したり、反発をするマイナス言葉の「でも」「だけど」
駆け引きや条件を印象付ける「だったら」
「どうせ」は諦めことばで、「どうせ失敗する」「どうせうまくいかない」など、始める前から結果を否定する言葉です。また、周囲からの同情や手加減を得られることもありますが、自己肯定感も下げます。
「だって」は言い訳言葉で無責任、責任を免れたい心理が垣間見られます。

D言葉は自己中心性が高く、相手に対する思いやりが低い言葉です。
相手を不快にさせることが多く、できれば使うのを控えたい「くせことば」です。

「すみません」
「すみません」は謝罪の言葉です。けれども日常的に「すみません」が口癖になり、悪いことはしていないのに反射的に「すみません」を使う人もおられます。
自分の発言に自信が持てなかったり、否定されるのでは?というマイナス思考から、相手の意志を確認しないままに誤ってしまう傾向です。

謝罪癖がついてしまうことで、更に自己肯定感や自己効力感が下がってしまうため、「すみません」以外の言葉に言い換えていくといいでしょう。

今からでも始めたい、使っているなら続けたい、自分にも他人にも優しい口癖

一方で相手を思い遣り、使う自分自身もポジティブにする言葉もあります。

「ありがとう」「助かった!」など感謝を伝える言葉
感謝の気持ちを伝えられて悪い気持ちになる人はいないでしょう。
仕事でサポートをして貰ったとき、素直に「助かったよ」「ありがとう」と声をかけましょう。

また、自分の間違いを指摘されたときにも言い訳や否定をせずにまずは受け止め、「ありがとう」を伝えます。耳に痛いことを伝えてくれたとき、全否定や言い訳をすると次は伝えてくれなくなる可能性がありますから、受け止める気持ちが大切です。

「さすがです」「すごいね」「そうなんですね」「知りませんでした」などのS言葉
相手の言葉や行動に感銘を受けたら、素直にその気持ちを表現しましょう。
肯定の言葉や感心の気持ちは、言葉に出して伝えなければ伝わりません。

「幸せだ」「大丈夫!」「なんとかなる」
思考は気分に影響を及ぼすことは知られています。ネガティブな思考に囚われてしまうと気分は低迷します。
例えばあなたが仕事で疲れを感じたとき、「疲れたな」「へとへとだ」を「よく頑張った~」「えらいぞ自分!」に思考を変換してみたら、気分は変わるでしょう。

一日があまりうまく回らなかった時には「明日はもっと良い日になる」「大丈夫、次がある」
小さな喜びを感じたら「幸せだな」、些細なことが気になったら「大丈夫!」「うまくいく」の言葉に置き換えてみましょう。
「幸せだ」や「大丈夫」の言葉が口癖になると、気分も上がり自分自身にも側にいる人にもポジティブな影響を与えるでしょう。

リフレーミングのスキルを身につける

上記で示した言い換えを「リフレーミング」と言います。もしネガティブな口癖に嫌な思いをしているなら、こうしたスキルが助けになるかもしれません。

リフレーミングとは
リグレーミングとは、心理的枠組みによって、人やできごとへの印象や意味、受け止め方を変化させ、理想に向かえる有効な状態にしていくことです。

リフレーミングのステップ
1.事実を正確にとらえる
2.現状の枠組みを見つけ出す
3.別の枠組みを見つけ出して捉える

リフレーミングの種類
リフレーミングには様々な種類があります。代表的な5つをご紹介します。

・言葉のリフレーミングは、フレームを変え思考の柔軟性を高めます
・アズイフのリフレーミングは、過程、可能性を模索し発想の転換を助けます
・時間枠のリフレーミングは、時間の枠を活用し別の発想を創造します
・解体のリフレーミングは、フレームを解体し新たな視点を捉え直します
・Wantのリフレーミングは、どうなるといいか?を投げかけ感情を整えます

リフレーミングを使ってみる
「どうせ、、、でしょ?」と言われたら「どうせなら、やってみよう」「どうせなら、試してみては?」と言い換えると印象は変わります。

「どうせ」⇒「折角だから」
「もうできない」⇒「まだできる」「あと一歩」
「疲れた」⇒「頑張った」「よくやった」
「行き詰った」⇒「どうなりたい?」「どうしたい?」
「苦手だ」⇒「不得意かも」
「全然だめだ」⇒「すべてが悪いのではない」

沢山ある語彙の中でどのような言葉、どんな表現を選択するかは、自分自身の決定です。

普段口にする口癖が相手を脅かしたり、嫌な気分を想起させているとしたら、とても残念なことです。

使う言葉は、人柄を反映します。最初にご紹介した「今すぐやめたい口癖」があれば、別の表現に変えたり、自分にも人にも言葉遣いに変えていきましょう。

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