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職場のコミュニケーション Part2 ~雑談、世間話のきっかけを考えてみました~

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新入社員や若手社員のお話を伺う機会多い相談室で、このようなことを耳にします。
「年配の人と何を話したらいいのか分からない」
「よく知らない人と話すときの話題が難しい」
「雑談ってハードルが高い」
「気楽に話そうって言われても。。。」

また、管理監督者からも、
「新入社員との会話が続かない」
「テレワークになり益々コミュニケーションの機会が減って心配だけれど、会話のきっかけが難しい」
「雑談の勧めって言われても話題がない」
「下手なこと言ってハラスメントって言われないか心配」
などなど。

そこで今回は、一般的に言われている声掛け、会話のきっかけになる話題つくりについてお伝えしたいと思います。

雑談・世間話のルールとは?

雑談や世間話には、ルールがありません。ただし、相手を不快にさせない心遣いや言葉遣いの配慮は必要です。
避けた方がよいテーマとしては、
・年齢、容姿などプライベートやコンプレックスに触れる話題
・意見が分かれやすい宗教や政治のテーマ
・話し手の品格を下げる下ネタ
などと言われています。

それでは、どのような話題が一般的に推奨されているのでしょうか。具体的には、
・当たり障りのない
・誰しもに共通する
・相手を困らせない
・共感してもらえる
そんなテーマが好まれるようです。

例えば、
食べ物:すきな食べもの、最近見つけた美味しいレストラン、相手に関連する名産品
「この近辺でランチをするのにお勧めの店があれば教えて頂けますか?」
「なかなか美味しい定食屋をみつけまして、、、」
「〇〇が食べごろになりましたね」

地域:地元、出身地など土地にかかわる話題
「ご出身も東京ですか?」
「私の出身地の〇〇は、そろそろ紅葉が見頃でして、〇〇さんのご地元はどちらで?」

天気:天候、気圧の変化、季節の移り変わり、花見、紅葉狩りなど
「ようやく暖かくなりましたね」
「今年の夏は冷夏の予報ですが、、、」
「桜前線もだいぶ北上しましたね。お花見などはいかれますか」

ニュース:トレンド、トピックス
「昨晩のニュースで知ったのですが、、、」
「今朝のニュースで驚きました。〇〇をご存じですか?」

名前:名前の云われ、地名
「珍しいお名前ですね、ご出身はどちらですか?」

旅行・レジャー、イベント:旅の話、休暇、余暇
「GWはどのように過ごされましたか?」
「先日、奥多摩でバーベキューをしまして、行かれたことはありますか?」
「アカデミー賞が発表になりましたが、映画などご覧になりますか?」

経済:景気、経済など
「ロシアの侵攻が始まり、御社に何か影響はございますか?」
「円高が続いていますが、、、」

健康:体や健康に関する話題 花粉症、健診
「花粉症の季節になりましたが、〇〇さまはいかがでしょう」
「3回目のワクチン接種で副反応が出まして。。」

まとめ

どの話題を選ぶかは、相手の年齢やこれまでの関係性や状況によりますが、投げかけたテーマに対して、相手の話をしっかり受け止め、気持ちよく話してもらうことが大切です。相手の話の腰を折ったり、途中で自分の話にしてしまったり、自分主導にならないよう気を付けましょう。

雑談や世間話は、相手との関係性や信頼関係を作る入口にすぎません。
共通の話題が見つかったら、相手の話す内容に関心を示し、会話を進めていきます。
お相手から感じ取れるノンバーバルな情報もキャッチし、興味がありそうか、楽しそうにしているか、相手の話に相づちや頷きを適度に入れながら、会話を楽しみましょう。

 

筆者:産業カウンセラー 公認心理師

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